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ミュージカル 憂国のモリアーティー最後の事件ー/大阪公演*2023,08,26昼公演

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2023年1月28日にop4を観劇し、初めて舞台で観る憂国のモリアーティに大感動。生演奏に感動、役者さん実在してる~と謎の感動をしていたあの日から、ずっと待っていた今回のop5

 

2023.08.26大阪公演に行ってきました。
その感想を書いていきたいと思います。一公演しか見ていなく、日が開いているため、記憶違いや認識違いがあるかもしれません。
また観劇初心者のため知識不足もあるかと思いますが、興味を持っていただけたらぜひ読んでいただけると嬉しいです。

OP5のネタバレしてますのでお気を付けください!

 

 


●日時:2023.08.26 13:00
●場所:メルパルクホール


●原作:構成/竹内良輔 漫画/三好輝
●脚本・演出:西森英行
●音楽:ただすけ


●キャスト
・ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ 鈴木勝吾
シャーロック・ホームズ 平野良

アルバート・ジェームズ・モリアーティ 久保田秀敏
・ルイス・ジェームズ・モリアーティ 山本一慶
・セバスチャン・モラン 井澤勇貴
・フレッド・ポーロック 長江崚行
ジェームズ・ボンド 大湖せしる

・ジョン・H・ワトソン 鎌苅健太

・ミス・ハドソン 七木奏音
・ジョージ・レストレード 髙木俊
・マイクロフト・ホームズ 根本 正勝

 

伊地華鈴、大澤信児、木村優希、熊田愛里、柴野瞭、白崎誠也、高間淳平、

竹内一喜、永咲友梨、中村祐輔、蓮井佑麻、山下真人

 

ピアノ:境田桃子
ヴァイオリン:林周雅


憂国のモリアーティとは

 

時は19世紀末、大英帝国最盛期のロンドン―――
古くから根付く完全階級制度により、
上流階級の人間たちに支配されている「大英帝国」。
生まれ落ちた時から一生涯の身分が決まるこの社会制度は、
必然的に人間同士の差別を生んだ。
そんな中、階級制度による悪を取り除き、
理想の国を作ろうとする青年がいた。

これはジェームズ・モリアーティ、
或いは、シャーロック・ホームズの敵の話―――

 

 


メルパルクホールは2023年で閉館するようです。おそらく最初で最後のメルパルクホールです。

今年閉館のメルパルクホール

全1010席(1階席738席、2階席272席)のホールみたいです。
今回は1階席下手側で観ました!
後ろが通路なのでもしかして・・・と少し期待してました。
前の人の頭も邪魔にならず、後ろに人がいないので頭を動かしても迷惑かけない良い席でした。

あと舞台の前には階段もあったので、これはキャストが降りてくるのでは!?と始まる前から興奮気味。

ちなみに一人観劇です

 


以下ネタバレ感想です↓

 

もう最初から最後までクライマックス!!
すぐに物語に引き込まれました。

 

アカペラで歌うウィリアムはもう見てて辛そうでこっちまで胸がグッと苦しくなります。
第一幕はOP1~4までのあらすじがすごい速度と歌で繰り広げられてました。もう息できない。
ミルヴァ―トンやホワトリーが出てきたときはびっくりして誰がしてるのか双眼鏡で確認してみたけど分からずでした。


すごく引き込まれてしまっていてメインテーマ始まったときにもうクライマックスなのかと思った。(何も始まっていない)
ほんとモリミュのキャストさん、アンサンブルの方含め全員歌が上手ですよね。そこに各個人考えや気持ちが演技に加わって、本当にキャラクターが生きているみたいだった。
今回は全員にスポットが当たっていて、ひとりひとりの考えを知ることができるシーンがたくさんあったけど、みんな苦しそう。
ウィリアムが死に向かって突き進んでて、それをみんなどうにかしたいのに何もできなくて。

メインテーマの「地獄はもぬけの殻だ、すべての悪魔はここにいる。」のセリフをいうウィリアムが切ない。自分が一番の悪魔だみたいな歌い方だよ。

 

各キャラクターごとの感想

 

覚えてるところのみ勢いで書いています。

 

 

フレッド


フレッドがすごい前のめりでウィリアムを止めに行ってて意外だった。落ち着ついた淡々としたキャラだと思ってたけど、長江さんの切羽詰まったあの感じも良いですね。
なんかもう戻れないところまで来たって実感していてもたってもいられない、どうしてもウィリアムに生きていてほしいって願いが感じれた。
あと長江さん歌上手ですね!!赤澤フレッドから入ってるからまだ馴染めていない自分がいたけど、今回の長江フレッドもよかった。優しい声で安定感ある。
「あんな奴ら死んで当然です!!」「ウィリアムさんは生きるべきひと」って気持ちはわかるけど、それでウィリアムはもう救われないんだよね。
自分がしている事への罪悪感に押しつぶされててもう早く終わらせたい感をすごく感じました。
というかフレッドのこの考え方って殺されてきた貴族たちと同じだったり、ホワイトリーという希望の星を殺された市民たちと同じだよね。
死んで当然なんて人はいないし、人が人を裁くのは間違っている。

僕は死にたいんだよ。
ウィリアムがフレットに話しかける言葉一つ一つが優しかった気がする。もう楽にしてくれ、ていう感じもしたけれど。

 

ルイス


そしてフレッドと同じようにウィリアムを止めたいルイスも良かったな~
あんなに兄さん兄さん言って、シャーロックに嫉妬して子供っぽかったのに、ウィリアムを救うためにシャーロックに頼みにいったりしていたのに、
最終的にはウィリアムの愛情を受け入れて、兄の気持ちを尊重し、すべてを受け入れたルイスは顔つきが変わってたくましくなってたなって思いました、
兄が残してくれたこの世界で、兄に恥じないように自分にできることをする、生きて償っていく、すごい強い気持ちを感じました。
一歩後ろにいたルイスが決断したあとのあの感じ、歌も力強くて素晴らしかったです。

 

アルバート・モラン


ウィリアムを救いたい、計画に賛成できないフレッドとルイスと、ウィリアムの願いを叶えてやりたいアルバートとモラン。
この二人も良かったですね。アルバート(久保田秀敏)かっこよすぎる。ウィッグもスーツ姿も様になりすぎ。
いつも冷静であわてるようなそぶりなんて見せないけど、ウィリアムのことをなんとかしてあげたい気持ちはひしひしと感じる。
この世界を変えたいと決めた本人で、自分がまきこんだこと。なのに自分ではどうにもできないし、ウィリアムに近づこうとしても距離を取られるというか、ウィリアムが差し出された手をつかまないですよね。
兄弟のように一緒に過ごしたのに、近くにいるのに近くない、もどかしさがつらかったです。

同じくモランもウィリアムには生きていてほしいけど、ウィリアムへの忠誠心からウィリアムの計画を裏切れない。そのことでめちゃくちゃ葛藤している感じがしてみてて苦しいです。
計画に賛成できないフレッドやルイスに大人の意見を言っていたけど、実はモランも苦しんでるんですよね。
わたしは原作の漫画を読んでいないので、モランとウィリアムの関係性があまり分かっていないのですが、それでもモランはウィリアムに救われたおかげで一緒にいるんでしょうから、
そんな絶対的な人から自分を撃つように言われたらどうにかなってしまいそうですよね。
ウィリアムの願いは叶えてあげたい、それが死ぬことだとしても。そして自分がウィリアムを殺すことになるとしても。
見てるこっちも気が狂いそうですね。懐中時計をずっと握りしめててこれがウィリアムと関係があるんだと思うんですが、原作読まないとだめですね。

 

ボンド/アイリーン

 

モリアーティ陣営が一人ひとり歌っていくなか、ボンドはどこで歌うんだろうって思っていたら、まさかのボンド&アイリーンで歌うなんて!!
原作を未読なためあまり思い入れがないボンドですが、なんか鳥肌たってしまいました。ウィリアムに向けて、シャーロックに向けて、ボンドはこの二人に救われてるもんね。


ここまで書いていて思ったんですけど、観劇から2週間たって記憶も薄れている今、強く記憶に残っているのはモリアーティ陣営ですね。
シャーロック陣営があまり記憶に残っていない。シャーロック(平野良)好きなんですけど、一度しか観ていないのであまりおもいだせない・・・。

 

シャーロック陣営


シャーロック陣営はシャーロックの取り調べのとこから。ミルヴァートンの死体が見つからないからシャーロックは犯罪者ではない。
みたいな話をしてて、それはよかった~みたいにシャーロックがへらへらしてたらワトソンがブチギレて机投げ飛ばすシーンにめっちゃびっくりした。音とか。

迫真の演技だな。私が怒られているみたいだ…。シャーロックは友情を知って、ワトソンのために自分を犠牲にしたけど、それでワトソンは納得しないよね。
友情を分かち合ったばかりだろ!って怒り狂うワトソン。いい友人だよね。奇人変人だったシャーロックはワトソンや周りの人たちのおかげで成長してるのがみられてこちらも良い。
そっからもうシャーロックは犯罪協であるウィリアムの思惑とかいろいろ繋げて真相に向かっていく。なんか最初のころのメンドクセェって言ってたシャーロックはどこへ行ったっていうくらい必死。
なんかシャーロックがヒーローすぎてすべて俺に任せとけ!みたいな感じで進んでる印象です。

 

シャーロック陣営になったら出てくるのはレストレード。この暗い重いストーリーの唯一のオアシス。ここで張りつめてた空気が緩んだ。
てかレストレード歌いだし一発目から手拍子始まってびっくりしたんですけど、みんな訓練されてる????
双眼鏡握りしめてたから普通に出遅れました。(初心者)
マイク握りしめて気持ちよく歌ってましたね。

 

日替わりシーン忘れてしまったんですが、めちゃくちゃみんな笑うじゃん。これ、笑うのがマナーなのかな??てくらいお客さん爆笑でした。
わたしはにやあって笑ってたんですけどね。まだまだでした。

唯一の息抜きという日替わりシーンなのに忘れました。
後日DVDでみなおします。

 

 

ウィリアムからもらった手紙を座って読むシャーロック。その近くによりそうウィリアム。
二人の気持ちが一緒だったと実感する瞬間。このシーンよかったのにあまり思い出せない。
二人とも孤独だったけど、本当の友に出会えて、それが分かるのがここなのかー!と思うと切ない。でもシャーロックは救う気満々ですね。絶対死なせない強い意志を感じました。

そしてロンドンは火事となる場面で、市民や貴族が協力して火を消していくシーンになります。このシーンもすごかったですよね。
本当にアンサンブルの方々の実力がすごい。みんないろんな動きをしてて目が足りない。
スローモーションで動いていくあの感じ好き。あと、女の子たちが助け合って逃げていくところ、ウィリアムが願っていた世界になっていってるよ。ってじんわりきました。


てか貴族どんどん殺害しますみたいな予告して殺した貴族の人数20人とかでしたよね?すごい人数だな!!とびっくりしました。
そりゃウィリアムも壊れるわ。死がまとわりついてたもの。

 

橋の上での最終決戦


通路上手からウィリアム(鈴木勝吾)が来てる…!てぎょっとしてたら真後ろからシャーロック(平野良)が歩いてて、もうびっくりしました。
舞台上で市民が歌ってたのかな?それに夢中になってて後ろの気配分からなかった…
シャーロックの表情は見えないけど、ウィリアムは伏目がちだったきがする。


頼む救ってくれ~と願いながら橋のシーン。実はあまり覚えていない。
あ、こういう風に落ちたシーンするのか、これは映像が逆さになってるから、今落ちてる最中か!みたいな一度見ただけでは情報が処理しきれませんでした。
おかげでセリフや歌も全然覚えていない。でもあんなに死にたがってたウィリアムが、シャーロックの背に手をまわした!多分ここで友情を分かち合えた?
生きようってシャーロックが言ってた気がする。


そして最後のベンチのシーン。後ろ姿で下手側で観てたけど、ウィリアムの髪どうなってるのか謎だった。表情が見えない。
「償い方がわからない」っていう泣きそうなウィリアムが切なすぎた。なんかあんなに悪魔みたいな?冷酷冷静な人だったのが、すごく子供みたいに感じた。
シャーロックという心強い親友がついてるから大丈夫だよ~って心で唱えてました。
ここのベンチのシーン好き、もう一度みたい。


わたしのなかでここが最大のクライマックスでそのあとの記憶がありません。どうしちゃったんだろう。


ウィリアムとシャーロックが消えた後は、それぞれのキャラクターがどうしているかが語られていきましたが、シャーロックがいつ戻ってきてもいいようにハドソンさんが部屋の管理してるところ、アルバートとルイスはそれぞれ生きて償うと決意したところくらいしか覚えていません。


ハプニング

 

今回の公演でモラン大佐(井澤勇貴)が歌えないシーンがありました。

ウィリアム以外のモリアーティ陣営が歌うシーンで突然の間。モランが床に足をつく音が響き渡り、無言でフラフラとフレッドの肩にぶつかったとたん急に歌い始めるフレッド。あきらかにおかしいけど、演出?
そのあとラストまでうなだれているモラン。なにがあった?ウィリアムを失ってどうにかなってしまったのか?そんな感じをさせる演技で胸が締め付けられました。

その後夜公演では歌っていたみたいなので、あれはハプニングだったんでしょうね。さすが舞台は生もの。
このモランのシーンはDVDにはないんだろうな~

あと今回のシャーロックのウィッグがなんか違和感があったんですけど、どこか変わってたのかな?

 

最後に


パンフレット読んでみたら、役者さんひとりひとりがキャラクターを深く知ろうとしてて、物語に入り込んでるのが分かって素敵でした。
それは見てるこちら側にも伝わってきてて、なんでもないシーンなのに涙が出てくることもたくさんありました。
役者さん自身もうるうるしてるときもあるので、モリミュのスタッフ全員の本気を感じられました。

そういうのを肌で感じられる舞台って素敵ですね。まだまだそこから考えを受け止められなかったり、何を伝えたいのかが分からなかったりするので、自分の感性を磨きたいなって思いました。
そしたらもっと舞台でいろんなことを感じられるのにな~と。あと、もっと語彙力が欲しいと思いましたね。伝えたいのに言葉が見つからないもどかしさをとても感じました。

ほかの方のブログを読んでたりすると、そうそう、こういう感情だった!みたいな私が感じたことが言語化されてることよくあるので、もっと自分自身たくさん芸術に触れたいなって思いました。

 

長くなってしまいましたが読んでいただきありがとうございました。

何回も観劇された方はもっといろんな感情や感想があるかと思いますが、わたしはこのくらいしかわかりませんでした。パンフレットをもっと読み込んで、感じたことがあればまた追記していきます。

 

素敵な作品に出会えて、ミュージカルの良さも知ることができて本当によかったなって思います。

OP6があるのかわかりませんが、あれば次も絶対に行くし、また別の作品も知れたらいいなと思いました。

 

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