サムの趣味blog

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少年社中25周年「テンペスト」観劇してきました【ネタバレ感想】思いのまま

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少年社中のテンペストを観てきました!ずーっと楽しみにしていて、シェイクスピアの原作まで読み込むほど楽しみにしていました!!

 

syuminoburogu.hatenadiary.jp

 

原作を読んでいなくてもあらすじを教えてくれますが、原作を読んでいったおかげでたくさんの登場人物の名前に混乱しなかったし、テンペストと現実世界のリンクに気づけて美味しい思いをしました!!

舞台が無事に東京千秋楽を迎えましたね!次は大阪公演!無事に走り切れますように!

 

 

それでは書いていきます!最初に見た直後の本能の叫び(語彙力低下中)

ネタバレありますので、まだ観られていない方は注意してください!!

 

 

 


・矢崎広さん、鈴木拡樹さん、鈴木勝吾さんと好きな役者さん3人が見られる贅沢な作品

・矢崎さんカッコ良すぎる

・鈴木勝吾さんの配役はそうだと思った!!てかメイクが黒い!!

・鈴木拡樹さんは思ってたエアリアルと違ってびっくりしたがめちゃくちゃ良い!目が離せない!

・矢崎さんの相方が鈴木勝吾さんなのがあつい!!薄桜鬼だ!

・矢崎さんの真面目で気弱でいろいろ背負っているカグラが良い。舞台上になると人が変わるのも痺れる

・鈴木勝吾さんカグラをライバル視してるのが良い。独りよがりではなくカグラを支えようとしてるが空回り、良い。1番周り見えてるのでは?

・本田礼生さんこんな3枚目な役できるの?!可愛くて面白くてあんなに早口で話すのに聞き取りやすくて天才か?!めちゃくちゃ笑わせてもらった。身体能力もいいなんて素敵すぎる。

・3人が剣を交えてるの見ちゃってなんかもう、グッときた

・鈴木省吾さんと矢崎広さんは真剣にしてるのに鈴木拡樹さんは軽やかに楽しそうで余裕そうだった。

・矢崎VS鈴木(勝)のときは役柄を忘れて本音で語ってたけど、「テンペスト」をしてる中で観客は観させられてるの?実際にこんなこと起きたらびっくり。

・そんなこと言ったら客席から乱入してきたギンはもっとやばい

・僕はみんなの見ている夢なんじゃないか

これは観客である私が見ている夢ってこと?

このお芝居が夢で、ランは存在しないということだったりする?

・ギン=ブロスペローて構図。舞台と現実でリンク、良いね。

・エアリアル=ジーニー。自由を求めて、解放されるのを夢見ている。

 

少年社中が虎煌遊戯を演じる

虎煌遊戯がテンペストを演じる

テンペストを演じる役者たちの人間関係

現実がどれか分からなくなる

・ランはずっと誰かの操り人形だが、めちゃくちゃ芝居を楽しんでる

・シュンのキャリバーンはプロスペローを裏切る方向に作り変えるって言ってるけど、ここ原作通りなのでは?

・ゲキが思いを爆発させるシーンは自然に涙が溢れてきた

劇団を辞めても演劇を辞めたわけじゃなかったのに、突然の死で、ゲキ自身が夢を諦めきれてないっていうのが強く伝わってきた

 

・演劇を愛しすぎた結果、憎悪になってしまったのかな。好きなのにぶち壊して嫌いになってしまいたいっていう感じ?

 

夢を織りなす糸のようなもの=演劇

目が覚めたら=演劇が終わったら

夢の続きが見たくなる=また演劇を見たくなる

・カグラたちは夢の中の人物で現実ではない

・観客の私たちは虎煌遊技演じるテンペストの観客役?

・虎煌遊戯という劇団を観に来た客だと、初日にこんなにぶち壊されたら怒り狂う

なので、私たちは観客役としてここにいると思えば納得できそう。

・ジャンクの挙動がいちいち面白すぎる

・酒を飲むシーンの一言「翼をさずける」

 

1月7日のテンペスト、16日ライブ配信

ここからは7日公演とライブ配信も観て、現場で観れなかったところにも気づきながらつらつら書いていきます。同じようなこと書いていると思いますが、ご了承ください。


下手側のかなり前の方という最高の席で観劇。

事前にテンペストは読破済み

少年社中のテンペストはあらすじは読んだ程度で配役は前日に知りました。(YouTubeで)

すっごい面白い演劇だったんですけど、わたしの理解が追いついてないし、全く違うことを書いている可能性もあります。めちゃくちゃ失礼なことも書いてるかもしれませんが、ご了承ください。

 

 

 

それでは書いていきます!

ネタバレしまくります!!

 

 

 

まず席に座ると目の前に階段。一つだけ。

ここから降りてくるじゃん!!と友達と既に大興奮。

始まるまでワクワクそわそわしていたら、まだ明るい劇場に白い人が舞台上に表れてめっちゃびっくりした。(萩谷さんです)

 

びっくりした途端ダンケとヤスが登場して前節が始まりました。え、これ始まったの?本当の前説?と若干混乱。

 


既に舞台に没入してて、横からギンが来てるの気づかなくてビクッとしました。そして声が大きい。怖い。

客席にもいてまたビックリ。

舞台上以外にも存在してるから心臓に悪かった。

そうか、私たちは虎煌遊戯の舞台を観に来ている観客ってことなんですね。

 

テンペストのあらすじも最初に話してくれて、原作を知らない人にも優しい演出でした。プロスペローには弟がいたのに妹に変わってた。

 

ギンに呼ばれて鈴木拡樹さんのエアリアルが登場。

美しすぎるんだが!!!!

すごい綺麗で優雅なオーラが凄い。

 


「板の上の夢を見たーーーー

僕は、みんなの見ている夢なんじゃないかって。

僕なんて人間はどこにもいないんじゃないかって。」

 


これ最初全然意味がわからなかったけど、

演劇のことを言っているんだよね?

わたし(観客)が見ているこの舞台は一夜の夢で、目の前にいるランは現実に存在しないのかもしれないってこと?

 

テンペストの舞台は、舞台上でテンペストを演じている場面、舞台裏、回想シーンなど、いろんな場面に変わるのが見てて楽しい。めちゃくちゃ目まぐるしい。テンポがはやい。理解したいのに頭が追いついてなくて、とにかく凄い熱量を感じました。

 

ギンが劇場に来たことを舞台裏で知る劇団メンバー。みんな動揺しているなか、シュンだけが最初から最後まで舞台を楽しもうとしてた。

カグラに「俺たちはライバルだよな?」と聞くシーン、それに対して「当たり前だろ、ここは俺が守る!」というカグラ。

あれ、なんだかここの関係おかしい??言葉が通じていない…?

 


シュンは何度も何度もカグラにライバルだよね?て聞きますが、全く相手にされないのが切ない。

昔みたいに対等な関係で切磋琢磨して、ともに歩んで行きたいのに、どんどん自分勝手に先にいってしまうカグラに嫉妬し、自分の才能に絶望してるシュン。

ただ純粋に皆んなで芝居を楽しみたいっていう気持ちがシュンには最初から最後まであった気がしました。

この舞台の中でまともな人間では?と思いました。

途中暴走してカグラの代わりに俺がここを守る!って言ってたのをマサが止めてて、マサがいてくれて良かった。マサ素敵すぎました。

 

それにしても鈴木勝吾さんは絶対にキャリバーン役だと思ってました!!!

でもあんなに凄まじいメイクだとは思わなかった。黒!!!てなったもの。

相変わらずの美声と声量。

全員でのセリフでひときわ目立つ声。凄い。

そして下手側に立つので目の前にキャリバーン。

めちゃくちゃよく見えて良かった…。

てか最後客席からサッと舞台に上がれる身体能力すごい。(没入しすぎて左から表れてマジでびっくりした)

そして舞台上でダン!ダン!と地団駄?

めちゃくちゃ音大きくて怖かった。

16日のライブ配信では無くなってて客席でギンに掴みかかる演習に変わってました。

 

ギンが連れてきた大嵐であるランですが、

見た目と違って凄い声色でびっくりしました。

何種類あるの?ってくらいいろんな声を出す鈴木拡樹さん。エアリアルって、もっと優雅で、中性的で、優しそうな、儚げな、というイメージを勝手にしてたのに、大嵐のように舞台をかき回す力強い人物でした。めちゃくちゃ抑揚や強弱があって、まさに天才。

表情もすごい変わるし、エアリアルだったり、ランだったり、ゲキだったり、鈴木拡樹だったり、人格がすごい勢い変わる。天才。

 

 

 

というかめちゃくちゃジーニー。

ジーニーを参考にしたのかな?てくらい動きがコミカル。そして深く響く良い声。

プロスペローに報告してる時の「1号2号3号隊長!」てとこほんとジーニー。

そしてお顔が美しい。

 


プロスペローに報告した後タバコ吸い出す仕草めちゃくちゃ笑った(ライブ配信で知った)

 

 

 

7日の初めて見た時はついつい推しの矢崎広さんを目で追ってしまってました。

それでも鈴木拡樹さんに目が離せなくなってた。

 

今回の矢崎広さん演じるカグラはめちゃくちゃ責任感強くて、自分で考えてダメなものはダメと言える正義感ありすぎる人。でも弱い人。1人で全部背負い込んで苦しんでる人でした。自分1人でなんとかしようとする、こんなに周りには支えてくれる人たちがいるのに気づけないなんて。

でもちょっと分かる。

 

舞台裏のカグラは一生懸命周りを纏めようとしてたり、俺がなんとかする!と力強く言ってましたが、なんかふにゃふにゃしてるというか、柔らかい印象でした。それでも舞台上でプロスペローを演じるとスイッチが入ったように凛々しく振る舞う姿に、きゅーーーーんとなってました。

なんだこの切り替え!!!かっこよ!!!でした。

 

でも16日のライブ配信では舞台上でも素に戻るような場面が多くあって、あれ?演出変わった?ってなりました。凛々しい王のような立ち振る舞いが、チャーミングな少女のような雰囲気になってました。まあ、それはそれで可愛いのだけど。


わたしは矢崎広さんのイメージは薄桜鬼の土方さんなので、ふにゃっとした柔らかいイメージではなく、緊張感のあるキリッとした顔をした凛々しい矢崎広さんが好きなのです。

煉獄さんも良かった。

モマの時の矢崎さんはめちゃくちゃにチャーミングだったので、矢崎さんてチャーミングさが売りなのかな?

でもところどころで動きが可愛くてふふッとなるシーンが多いです。

あの火を見て、のとことか、ハートマーク作ったりとか、「え、やだ、そんなことできるの?」とか。(役忘れてない?)

 

 

かと思えばキャリバーンにはめちゃくちゃ強気なプロスペローになるし、やっぱりかっこいい。

 

 

てかここからめちゃくちゃ失礼なことをいうのですが、

舞台上(テンペスト上演中)にいる時の劇団の演技がなんとなく棒読み?ファーディナンドなんて声が震えていたりするのは何か意味があるのかな?と考えてみたりします。

 


めっちゃ余談ですが、ファーディナンドが船から海に落ちる時、「地獄は空だー!悪魔がいたぞー!」は憂国のモリアーティですか??鈴木勝吾さんいるし。

 

 

 

あれは観客を笑わせるためにわざと?

特に本田礼生さんが演じるヒナタはめちゃくちゃ面白い役でした。彼が発言するたびに笑いが生まれてました。めっちゃ好き。

 


ミランダと出会う場面では、突然舞台に出されたせいか声が裏返ったりオドオドしていましたが、あれはヒナタの現在の実力を表しているのでしょうか?

冒頭の船が嵐にあうシーンも、どこか皆んな棒読み?(特にドラゴン)

 


でも舞台裏では自然な演技をしてますよね?

 

 

 

これって、天才役者であるランをひときわ天才として目立たせるために、あえての演技なのでしょうか。

ギンがランやゲキ以外の人の演技をボロクソに言ってますが、私たちにわかりやすく見せるための演技なのでしょうか?

 

 

 

ヒメも、「あの火を見て。あの火を見て。あの火を見て。」となんとなくオーバーな感じですが、「土下座でもなんでもしろおおお!」とギンに掴み掛かるあのシーンは、ミランダとヒメで演技を分けてますよね。

 

 

 

凡人と天才を際立たせる演出だったりするのかなとなんとなく思いしました。違ったらほんとすみません。

 


だって、舞台上のテンペストを演じる劇団員の演技と、舞台裏の劇団員の話し方が違うんですよ。

ドラゴン船の上で「船室で覚悟をきめろとな~」て叫んでる(棒読み)けど、舞台裏ではユッコにめちゃくちゃ優しい声で「解散してもいいんじゃないか?」とか言ってるし。

ここのシーンで毎回勝手に涙が出ちゃうんですよね。大好きなシーンです。

25年も良く頑張ってきたんだから、もう良いんじゃないか?てドラゴンの話し方が優しいんですよ。それに対してユッコがみんなを信じてるから辞めない!と強く言うところ、凄く心に響きました。

主催者として独裁的ではなく、みんなが助けてくれる、「みんなで」と言う気持ちがユッコが良かった。

 


ケイが「私に」劇団をください!て熱く語るのも、演劇を愛していて、ユッコの気持ちは後輩に届いているんだと胸が熱くなりました。

 


配信で5回くらい観てますけど毎回このシーンウルっとしちゃうんですけど、全然言語化できない自分が嫌になる。25年、本当にいろんなことがあったんだろうなと勝手にじんと来ています。

 


過去のシーンでギンが劇団員にめちゃくちゃに怒ってるけど、何に怒ってるのか全然分からない。殴るばっかりで全然指導力ない。

天才は人に教えるのも上手なんだよ?(知らんけど)

 


ギンの暴走はゲキにしか止められないらしく、シュンが謝罪したときも、

「できない人にはできないよ」

ってセリフ冷たくて恐ろしかった。にっこりした顔で爽やかになんてこと言うんだ。

ゲキも周りを信頼せず、ギンのことは自分だけで何とかしようとしてたのかな。

操り人形とカグラに言われてようやく目が覚めたのでしょうか。

 


ゲキの立ち位置が難しくて、言語化できません。

天才役者で、ギンにも他の劇団員にも依存されて、その期待に応えようと頑張って、限界が来たってこと?

 


ゲキはこんな所で死ぬ時ではなかった。舞台に対する未練がありまくりで15年も舞台に囚われてたの、本当に演劇を愛してたんですね。

もっと演劇をしたかったと願う悲痛なセリフに胸が痛くなりました。

 


原作シェイクスピアの最後のシーンは、今まで好き勝手してたプロスペローを観客が拍手で赦すという演出があるけど、絶対ここは使うに決まってる!!と思ってましたが、まさか現実世界(ギンに対して)でやるとは思いませんでした。

 


劇中劇のテンペストと現実世界がテンペストとリンクしてるの、すごく面白かったです。

エアリアル=ランも、プロスペローとギンから解放されたいと思っているし、なんならこの舞台上の島が=演劇に例えられる最後のセリフ達には鈴木勝吾さんの声量と熱量でさらに心揺さぶられました。

ほんとどこまでも演劇が好きな人なんだなって。

 


最後客席と舞台上で会話がされていくけど、観客も観客役としてギンを見つめている状態でしたね。

舞台上から全役者の激アツな視線がギンにふりかかってて、とっても重たい空気でした。潰れるかと思った。こんな熱い視線を舞台で浴びる演者達は、緊張するだろうな。そりゃ魔物がでるわ。

 

それにしても、隣でギンとゲキがいるから、ゲキのお顔をじーっくり見ました。めちゃくちゃ綺麗な人だね。肌ツヤツヤ。美しかったです。

 


ここで拍手する流れなんだけど、しなかったらどうなるんだろうと台本見てみたら、ゲキが「お願いします!」と懇願するみたいでした。これは拍手せざるを得ない。

 

 

ギンの復讐て、演劇を愛しすぎたから起きたことなのか?1人暴走してしまう気持ちは分からなくもないけど、どうしてこうなったのか、凡人の私にはわかりません。

 


全体的に、劇団が25年も続くなんていうのは奇跡に近い事で、本当に色んなことがあってここまで来たんだろうなという印象がありました。

実際コロナの大打撃があったし、せっかく演劇ブームがきて調子がいい時に、これからだ!って時にウイルスのせいで思うような活動ができないもどかしさはとってもしんどかっただろうなと思います。

何かの記事にも毛利さんが言ってたと思いますが、テンペストはリスタートな気持ちで作った、と言ってました。

俺たちの演劇はまだこれからだ!!て宣言を聞いたように思いました。

あの群唱は鳥肌。


観客である私たちも夢を見させてもらってるけど、演者達も夢の中で動いている、劇場って不思議で特別な空間だなと思いました。

 

 

 

ゲキも未練があるためずっと演劇に囚われてたけど、最後は劇場を去っていきましたね。(ライブ配信で知る)

あぁ、もう思い残すことはなくなったのね。

ゲキはみんなの心の中にずっと住みついてるよ。

だから夢の中でずっと生きていくんですよね。

 

 

 

もっとギンとゲキを深掘りしたいのに、全然理解が追いつかないので、他の人の感想をもっと読んでいこうと思いました。

 

 

 

虎煌遊戯の歴史

 


ランがオーディションのときにしてたパフォーマンス。

あれは少年社中を追っている人には熱いんじゃないか?!と見ててワクワクしました。

わたしは知ったのが最近すぎてどれもわかりませんでしたが、ロミジュリは観ておけば良かった…と思いながら見ました。

 

 

 

わたしは集団行動が苦手だし、今まで団体行動なんてほとんどしてこなかったけど、演劇って1人でしているわけじゃないから、1人だけ突っ走ってもダメなんでしょうね。

みんなで高め合って、気持ちが折れた人には支えてあげて、みんなが混じり合って初めてひとつの作品が生まれるんだろうな。

 


わたしは観客としてひとつのものを見せていただいているけど、ここまで形になるまでたくさんの苦しみがあったんだろうと思うと、作品が生み出されるのって本当に凄いことだと思います。

劇場で浴びるあの夢のような幸せな時間は、演者たちの苦しみや楽しさみたいな強い感情でできているんだな。

 


この作品に出会えて本当に良かったです。

まだ全然読み取れてないことも多いので、DVD予約しなきゃ。

 

 

 

以下各登場人物で思ったこと

 


ギン


大声が怖い、パワハラ怖い。

本当に天才なのか?天才なら殴るよりも言葉で教えてあげて

昔の演劇ってそうだったの?と恐ろしくなりました。

あれだけ舞台を掻き乱しといて、途中で逃げ出そうとする姿にイライラしたし、このおじさん何がしたいんだ?状態。

ちゃんと怒ってくれるヒメがいてよかった。

みんな追い出したけど、ギンの才能は認めているんだね。

戻ってきたいんだろうな。演劇が好きなんだろうなって分かってるんだ。優しすぎるよ。

 

ラン

 


鈴木拡樹さんの演技は刀剣乱舞の三日月を知ってる程度で、エアリアルも三日月みたいな優雅な感じをイメージしてたら全然違った。

「復讐のあ゛らしにまきこむものおお」

て言い方が好き。力強すぎる。

他の方も書いているように、万華鏡のような人でしたね。

たくさんの声色、人格、表情がコロコロ変わって目が離せませんでした。

途中舞台袖で舞台を見つめる優しそうなお顔は鈴木拡樹だった気がする。

ギンに何度も殴られてもへこたれない、ちゃんと耳を貸すランって本当にすごいと思います。

暴力や大声で言われるとドラゴンみたいに萎縮しちゃうし、演技をするのが怖くなると思うんですよね。言われた通りしてるはずなのにできない。それが何故かわからない。

ランは自分が空っぽと言われてもギンが教えてくれた芝居がある。空っぽじゃない。と反発したり、受け入れるところは受け入れる。

なんか他の人物とは違いましたね。これが天才か。

芯がしっかりしてるのかな?ドラゴンは心が折れて壁に頭ぶつけて自分を責めてるようでしたけど、ランは殴られてもすぐ立ち上がる。なんで?なんで?と疑問をぶつける。

これは「人を幸せにしたい。」「芝居で人を幸せにしたい。」と言う強い気持ちが軸であるから、へこたれないのでしょうか。それとも舞台に立ったことないから、まだ絶望を知らないから、ただただ純粋だったのでしょうか。

 


ずいぶん楽しそうに芝居をするね?てゲキにも言われてましたしね。

 


ゲキ

 


ランと髪型が左右対称らしい。

2人の天才、2人のエアリアル、対比がすごく良い。

ともに「人を幸せにしたい」と言う強いおもいがある。2人が二人羽織でエアリアルを演じてるのとても良い。

27歳と言う若さでこの役はすごい。周りはベテラン役者ばかりですごいプレッシャーがありそうなのに、年齢を感じさせない、圧倒的天才って感じがしました。

そして萩谷さん近くでみると顔が美しすぎる。

本当神席だったなあ。

 

 

 

カグラ

 


推しのため7日の舞台はずーっと目で追ってました。目がキラキラして素敵すぎる。

立ち姿が素敵すぎる。

この舞台の秀才ポジション。責任を感じて全部1人で背負い込んで、自分が頑張ればいいんだ!と周りが見えていないカグラ。

演劇が楽しいではなく怖くて苦しいと思ってるカグラ。

シュン助けてあげてー!!て何度も心の中で叫んでしました。というか、絶対後半この2人のシーンあると思ってました!!

 


なんとなくカグラの気持ちはわかる気がしました。

自分が操り人形で何が楽しいんだ!とゲキに言った後にあの事後。自分を責めちゃうよね。

そこからゲキが愛したこの劇団を守らなければ!と言う罪滅ぼしのために生きるカグラ。

自分が尊敬している人にあんな言葉が最後の言葉だったなんて、つらすぎますよね。

 


これは自分への罰で、ゲキの愛したこの場所を守らなければと言う気持ちだけで動いてきた結果、1人で硬い殻に閉じこもってしまったんですね。

 


矢崎さんもひとつのことに集中して周りが見えないタイプとどこかでおっしゃってたけど、ちょっとカグラと重なるところがあったりするのかな。

パンフレットにも過去の自分のこと書いてあったし。


あの舞台上でプロスペローからカグラになってしまうあの場面のセリフは、矢崎さんの中から発せられてる部分もあるのでしょうか。

 


シュン

 


絶対にキャリバーん役と思ってた鈴木勝吾さん。

憂国のモリアーティを観てたのでビジュアルにびっくりしました!

見た目は怖いけど中身は純粋。ライバル心燃やしてて可愛いし、後輩もちゃんと認めてあげられる良い人。

7日はステファノーから酒を奪って飲んだ後歌ってました?

ライブ配信で歌ってて流石の美声って思いました。

 


そしてみんなで言うあのセリフ。1人だけ飛び抜けてるんだよな。声量すごい。

あと突然左の客席から現れるの本当に心臓止まるかと思った。

 


カグラに嫉妬して、自分の才能不足に絶望して、ギンに芝居を教えてもらうシュン。カグラに対する気持ちが一方通行なのがもどかしい。

その気持ちをマサやヒナタにちゃんと言えるのも良いですよね。信頼してるんだなあと安心しました。

 

 

 

「ギンからこの芝居奪い返すぞ!」のあのセリフ、カグラとシュンで協力していくのか?!とワクワクしましたが、実際は全く連携取れてないのが残念でしたね。

 


同期でライバルだったのに、向き合えなくなってしまってたのしんどいですね。

 


と言うかこの2人が並ぶと薄桜鬼の土方さんと風間が思い出されて、すごい熱い気持ちになりました。殺陣のシーンなんて、薄桜鬼じゃん!

 

 

 

カグラとシュンのシーン

 


舞台上でプロスペローとキャリバーンのシーンで、シュンがカグラの目を醒めさせようとします。

台本はプロスペロー、キャリバーンから、カグラ、シュンに変わってたの細かい。

 


でもどうしても舞台の上で言うセリフではないんじゃないかと、観客としてどういう見方をしたら納得できるんだろう。

 


プロスペローからゲキやギンの名前が出てくるし、プロスペローの言葉なのか、カグラの言葉なのか、台本見ちゃうとわからないな。

 


ここのシーンファンとしては激アツ!!なシーンなのに、頭が悪すぎて理解しにくかったです。

もっとテンペストと現実を絡めて欲しかったけど、シュンはカグラ自身の気持ちを聞き出したいみたいだったし、でも今は舞台上で、観客にみられてるわけだし、観客置いてかれてる感じがする。

他の人の感想を読み漁るしかないですね。

 

 

 

分かり合えた後役に戻りますが、キャリバーンのこの島にはいろんなものでいっぱいだ。素敵な場所なんだ!みたいなセリフは良かったですね。

 


この島=虎煌遊戯=少年社中=劇場みたいな。

 

 

 

ヒナタ


本田礼生さんは鬼滅の刃の義勇さんでしたよね?

その程度の知識しかなかったですが、めちゃくちゃ良い役でしたね!ファンになりました。

どうしてあんなに笑いを生み出せるのか、本当に発言するたびにふふッと笑ってしまいました。

あとめちゃくちゃ動く。エビフライ可愛いかったですし、涎ジュルも誰もが笑っちゃうシーンでした。

声が裏返ったり、震えてたりと演技がぎごちないと思いきや、「わたしの覚悟をお聞きください」と演劇愛をぶつけるときの凛々しい感じ。

演じ分けがうますぎる。

先輩達をみてどんどん成長していくヒナタはとても良かったですね。

てか先輩のカグラに歪みすぎです!とか間違ってる!とか言えるヒナタはすごい。

後輩たちはちゃんとしてるぞ、カグラしっかり!ってなりましたね。

 


その他の人たち

7日にみたときは推し達にしか目に入ってなかったですが、他のメンバーもすごい人だらけでしたね。

めっちゃ目立つポジションではないけど、土台をしっかり支えているメンバー達、舞台裏でのドラゴンがユッコに話す場面の優しい声色。

ユッコのみんなを信じるという熱い気持ち。

ケイの劇団を愛する気持ち。

ミッチのギンに戻ってきて良いよという懐の深さ。

ヒメはなんかすごく可愛かった。何だろうあの独特なセリフの言い方。すごく自然な感じで良かったです。

15歳の役でギンに歳考えろって言われてるの笑いました。

ジャンク、ヤス、ダンケのわちゃわちゃはめちゃくちゃ楽しそうでしたね笑

アドリブ多め動き多めで見てて楽しかったです。

ここは平和だなあなんて。


ヤス演じる山﨑さんて、モリミュのホープだったけど、全然印象違ってびっくりしました。こんなに爽やかな人なの?声良すぎるんだが!!

カグラとシュンと同期のマサも良かったですね~第二のカグラになりそうなシュンを必死に自分の言葉で支えようとする姿、私たち観客も笑わせてくれるその一生懸命さにジーンとしました。

 


最後に

 


7日と16日の舞台を見ましたが、演出だったりセリフだったり、全部が同じってわけではなくて、日々役者さん達が考えたテンペストを演じられていてとても幸せな時間を過ごせました。

演劇を浴びるって書かれていましたが、本当に全ての人の演劇愛を受けた気がします。

楽しいだけじゃない、何だがすごく重い圧を感じました。

舞台って完成することはないと思うんですけど、今回はそれを強く感じた気がします。日々変化していく、感情からセリフが生まれて役が生まれる。何回も観に行きたいって気持ちになりました。

25周年本当におめでとうございます。

30年も生きてるのにわたしは何も続けられていないことが残念だと思いました。わたしも何かを続けていきたいな、なんて思ったりしました。

 

パンフレットの長谷川さんが天才一人では何もできない、天才を売り出す努力をする天才、それを応援する天才がいると書かれていますが、そういう見かたをするとまた舞台が面白くなりそう。私はその中でいうと応援する才能があると言えるくらいこれからも応援していきたい。

 


25周年。またここから新たな演劇をスタートさせるであろう少年社中を知ることができて本当に良かったし、観に行けてよかったし、ここに存在できて良かった〜。

 

めちゃくちゃ長くなりました。ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございました。