サムの趣味blog

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フランダースの負け犬を鑑賞した(DVD)

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フランダースの負け犬という作品を観て苦しい気持ちになった

 

 

本記事は「なかやざき」のフランダースの負け犬を観た私が、この苦しい感情を吐き出したいために書き殴っています。

 

 

 

あらすじ

 

 

第一次世界大戦下のドイツ軍を舞台にしたお話。

 

国のために尽くそうとするエリート将校ミヒャエル・ヒュンケル(矢崎広)は、友人たちからも認められ、上層部からも期待される天才。

そんな彼が落ちこぼれのクリスチャン・バラック(宮下雄也)と共に過ごすにつれ、自分の中にある感情が変化していく。

 

バラックの愛読書であるフランダースの犬。

 

お前にパトラッシュは救えるか?

 

 

 

 

 

印象に残ったこと書き殴り

 


・前半は茶番がきつい
・結構勢いで笑いを取ってるな?

・観客とめっちゃ絡む

・かなり声張ってる辛そう

・舞台は傾斜があって真ん中に大きなハートのオブジェがあった

・滑り台みたいに滑ってるのは笑えた

・同じ服でだれがだれだかわからない

・宮下さんがひたすら面白い

・小道具とかもなく、銃ですら手でしてた。

・シンプル!

・友情ってなに?

・一番「友達だ!」「親友だ!」とか言ってたやつがふつうに裏切ってる恐怖

・「バカはバカの使い方がある」そんなことあってたまるか。切なすぎる

・もし俺がけがをしたら、血を分けてくれる?って究極の友情かよ

・自分ならパトラッシュを殺してでも生き抜いてやる!!といいつつ、実際できていないヒュンケル

・結局どちらも救えない。ネロとパトラッシュと同じ道を選んだんだね

 

 

まず私の体調の問題もありますが、前半のヒュンケルとバラックたちのシーンは眠くて仕方なかったです。すごいわちゃわちゃしてて、笑わせようとしてるけど勢いで笑いを取ってる感じで見ていてきつい、全然情報を入れていないため、なんだこの話…?状態

 

みんな声を張り上げてて聞きづらい。なんて言った??ってなることn回。

 

そんな中でもクリスチャン・バラック役の宮下雄也さんは面白かった。顔芸や挙動や舞台の傾斜から滑ってきたりして面白かったです。

配役をシャッフルした乱痴気ではヒュンケル役をしていて、まじめな役もできるんじゃん!!てなったくらい、バラックははっちゃけていました。

 

 

そんな宮下雄也の勢いに振り回されているのがヒュンケル役の矢崎広さん。相変わらずかっこいいです。

シンプルな服の上からでも分かる肉体美。スタイルも良き。

 

最初はバラックの名前も覚えてあげず、馬鹿なやつで自分とは釣り合わない、と対等に見ていない。上層部に頼まれて、自分の出世のためにバラックの指導を始めます。

 

サッカー大会のあの茶番は笑いました。なんだあの走り方。ボールを前に飛ばせというのなぜ後ろに飛ばす??むしろ天才じゃん!!

 

めちゃくちゃ振り回されてたまに素で笑っちゃってる矢崎さんかわいい。

 

さっさと話しを進めたいヒュンケルなのに、いちいちボケてくるバラック。

なんでボール蹴る練習なのに居酒屋予約してるの???

 

 

そんなヒュンケルとバラックですが、ヒュンケルが蹴ったボールが偉い人の像を壊してしまい、お偉いさんはカンカンです。正直に名乗り出ようとするヒュンケルをバラックは「自分がやりました!」とかばいます。

 

 

なんで?となるヒュンケルに「これがばかの使い方だよ。ばかの言うことはみんな信じるんだ。自分はどうなってもいいけど、ヒュンケルの経歴に傷はつけられない」とバラックは言います。

 

 

このことがきっかけで二人の友情は徐々に芽生えていくのです。

 

 

そうしてはじまる戦争。

 

司令官となったヒュンケルはバラックをつれて戦地へ行きますが、それは負け戦でした。

というか上層部で責任の擦り付け合いが醜い。

 

この場面でバラックがヒュンケルに聞く

「もし僕が撃たれたら、血を分けてくれる?」

 

それに血でもなんでも分けてやるというヒュンケルは、最初の名前すら憶えなかった時とは大違い。

対等でないと下に見ていたのに、いつしか強い友情が生まれていたこのシーンはなんかグッときました。

 

 

ここで怖いのが、戦争に負けている状況で、ヒュンケルとバラックを助けに行こうとした友人たちの一人(ヒュンケルの親友)が助けに行くのを拒否するところですね。

ここは息をのみました。

 

 

クレーゼル(浅香航大)が二人を助けるためにベルニウス(戸塚純貴)に銃の球をよこせといいますが、これを渡すと自分が助からないじゃないか!と叫ぶところは、戦争で人が変わる瞬間を見た気がします。

 

結局ベルニウスはヒュンケルとバラックも助けないし、助けに行こうとしたクレーゼルを撃ち殺すんです。このシーンは震えました。

 

あんなに友達だ、ともに上にのし上がろう。とヒュンケルと言い合っていたのに、戦争となると生き残ることに必死になるんですね。

 

 

そしてバラックが足を撃たれた場面。

血を分けてやるという話だったのに、「俺のためにしね!!」とヒュンケル。

ヒュンケルも上層部にいろいろ言われて正常な判断できていない

 

「君の役に立てることがうれしい。撃ってくれ。」とバラック。

 

もう切なすぎるんですけど。

 

震えているバラック

結局撃てないヒュンケル

 

命乞いしろ!お前に生きていてほしい人はいる!!と銃を向けながらも叫ぶヒュンケルは切なすぎました。

 

結局バラックは出血のために死亡。ヒュンケルも撃たれて死亡。

 

二人とも生き残ることはできませんでした。

こんな終わり方になるなんて知らなくてもう観ているのが怖かったです。

 

 

最初は自分の出世のことしか考えてなかったヒュンケルが、友のことを思いやり、お互いを思いやりすぎた結果どちらも救われなかった結末。

 

つらすぎます。なんか心がズーンと重くなりました。

 

どうしても溜め込めてられなくて、ここに書き殴っています。

 

この脚本を書いた中屋敷法仁さん、19歳でこれを書いたみたいなんですけど、天才か?

 

 

すっごい考えさせられるストーリーなのに、全くいいこと書けない自分が恥ずかしい。

 

差別、友情、戦争、なんか重要なことがたくさん散りばめられてるのに、うまく消化できないです。

 

 

前半のあの茶番は必要だったのかも?あんなに平和な時があったのにな、と見終わった後にあれは必要だったと思いました。

 

 

ここまで読んでくださってありがとうございます。

こういう重たい作品、考えさせられる作品が好きなので、この作品に出会わせてくれた友人には感謝ですね。

 

 

 

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