サムの趣味blog

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共存の難しさに触れる舞台「ゲゲゲの鬼太郎」

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舞台ってやっぱり面白い!

この記事では思ったことをつらつら書いていきます!

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舞台 ゲゲゲの鬼太郎

あらすじ

困ったことがあったら人間がゲゲゲの鬼太郎(荒牧慶彦)に手紙を投函できる妖怪ポスト。
最近依頼がなく不審に思ったねこ娘(上坂すみれ)が妖怪ポストを張り込んでいると…
ねずみ男(藤井隆)が依頼を勝手に受けていた。

とある村で、天邪鬼のリン(七海ひろき)が現れ人間の邪魔をする、と聞いたねずみ男は、
「これで天邪鬼を退治できる」と、村人たちに妖怪に効く 薬を売りつける。
鬼太郎と目玉おやじ(声:野沢雅子)は、人間が直接、天邪鬼と対峙するのは危険だ
と村へ駆けつけ、村人のタケル(立花裕大)と出会う。
タケルは「石垣を壊すのは危険だ!」と村人に訴えるが、皆、聞く耳を持たない。
騒動の最中、仲裁に入ろうとした目玉おやじは瀕死の重傷を負ってしまう。
瀕死となった目玉おやじは砂かけばばあ(浅野ゆう子)が待つゲゲゲの森に帰り、看病されることに…。
人間からは「妖怪」だと恐れられ妖怪からは「人間の味方」と敵視されるリンに、鬼太郎は親近感を覚えるが…。

引用元:公式サイト 舞台ゲゲゲの鬼太郎

 

各キャラクターについての雑記

 

鬼太郎(荒牧慶彦)

荒牧さんは刀剣乱舞で知った俳優さんです。

イケメンですが真面目な演技をされる印象。アドリブは弱そうなイメージです。

わたしはアニメの鬼太郎もそんなにみていないですが、アニメの鬼太郎はもっと優しくて柔らかい印象がありましたが、荒牧鬼太郎は結構冷たい印象を持ちました。

感情の起伏がなく淡々としている感じでしょうか。

それでも後半から声を張り上げていて、いつもの荒牧さんだ~ってなりましたね。

無表情だけど淡々と人間と妖怪の共存を願っているのがなんか面白いですね。

無表情で一反木綿くるくるしだすの笑ってしまいました。

「行くぞ!一反木綿!」(自分でリボンくるくる~~)

 

アドリブシーンはきっと荒牧さんいじりな気がしたけど、配信は「おかえりなさい、ご主人様♪」

これ、いつもの荒牧さんなら恥ずかしがってぼそっとしか言わないだろうな~。でも、ここは振り切ってやってほしいな~なんて期待していました。

やっぱり恥ずかしがりましたね!!私は全力の「おかえりなさい、ご主人様♪」が聞きたかったな!!

 

 

猫娘(上坂すみれ)

 

見た目可愛い!猫娘の完成度高い!

ただ声が強くて…。声が強くて耳が痛かったです。めちゃくちゃ声が通っていて、舞台で観たらまた違ったのかな?

アドリブふったり、鬼太郎を雑に扱うシーンは笑っちゃいましたね。

ねずみ男を食べようと脅すシーンありますが、あのネズミ相当臭そうだけど食べられるのか??と無駄な心配をしてしまいました。

 

ねずみ男の後をつけるシーン?映像に移されている猫娘のシルエットが好き。(スラっとスタッと猫のようなしなやかさ。)

 

 

ねずみ男(藤井隆)

 

キャストを知らずに観始めて、最初に出てきたこの男。藤井隆か…?と気づくのが遅くなりましたが藤井隆でした。この人上手ですね。安定感ある。アクシデントあっても上手にフォローしてくれそう。

鬼太郎への依頼をかってに受けるねずみ男が使っているのがスマホなのが時代を感じる。妖怪もスマホつかうんだ。

おなら爆弾?の威力がすごいしマジで臭そう。

300年お風呂入ってないって言ってた気がするけど、本当に殺人級に臭いじゃん?

ねずみ男もハーフだったの今更知りました。

 

 

砂かけばばあ(浅野ゆう子)

 

なんだこの美しい人は!!!浅野ゆう子だ!!

これ、砂かけばばあなんて言って大丈夫??っていうくらい儚くて美しかったです。

言葉遣いは「~じゃ」ですけど、品格がありすぎる。

ただちょっと話が長かったから、やっぱりおばあちゃんなのかも。

しっかりしていて天邪鬼も丸め込む勢いだったのすごい。

 

 

こなきじじい(矢部太郎(カラテカ)

 

完璧こなきじじいで笑いました。

ただ見せ場はあまりなかったかも。石になるシーンも、不発に終わった感がある。

もっと見せ場が欲しかったかな?

原作もそんな感じなら仕方ないけれど。

 

 

天邪鬼ーリン(七海ひろき)

 

七海ひろきさんも刀剣乱舞から知りました!ガラシャ様。

歌仙兼定のときはしっくり来ていなかったけど、この天邪鬼でドハマりしてしまいました。この方、好き!

元宝塚の方で、声質がいい。低音の声の安定感がすごい、心地いい。

がなり声も良い。なんだこのイケメン!!

天邪鬼だけどお笑いパートもあって、上手な人だな~とほれぼれしてしまいましたよ。

いじっぱりなところもかわいい。

 

人間に育てられて、人間を守っているのに人間からの扱いがひどすぎて辛い。

急に正気を失って武器振り回し始めるのはびっくりした。けれど美しい。

もう一度刀剣乱舞の細川ガラシャを観返したくなりました。

 

 

タケル(立花裕大)

 

初めて知った俳優さんだけど、この人めちゃくちゃ上手じゃん??!

おじいちゃん役してるの同じ人だとは思わないくらい演じ分けがうまかったですね。

というかおじいちゃん役のほうが上手まである。仕方ないとはいえ、服装も一緒で帽子だけ被ったのがおじいちゃんなので、ちょっと惜しい感じはしました。

ただ、タケルはリンのこと村人に認めさせようと必死だったけど、まったく信じてもらえてない感じが、人望がないというか、信用がないというか。

どうしてこんなに聞く耳をもってもらえなかったの?っていうくらい可愛そうでした。

 

 

シーサー(伊藤修子)

 

ちょっとゆりやんみを感じました。高音で早口なのに気聞き取れるぞ…!!

自分で愛嬌あってみんなから愛されていますと言っちゃういいキャラ。

これ、昔鬼太郎のゲームで出てた!今回人間と妖怪の共存だからシーサーが出てきたのかな。

それにしても、淡々と面白いことしてくれるから結構好きなキャラクターでした。

なんとかドリルって技で、高度が足りない!とかなんとか言ってましたよね。

 

 

水木(君沢ユウキ)

 

俳優さんの顔がイケメンというだけ知っていました。まだ作品は観ていません。

私はこの舞台の前にゲゲゲの謎を観ていて、その水木のイメージで固まっていたので、舞台の水木はなんか人間味あふれるというか、優しさが強いというか、ちょっとイメージとちがいました。必死で鬼太郎を人間社会に馴染ませようとしてて観ていてつらかったですね。どちらも悪くないんだけども。お別れしてそれで終わりなの悲しい。

 

 

目玉おやじ(野沢雅子)

 

目玉おやじ手乗りサイズで可愛い!鬼太郎が動かしてるし、肩に乗っけてるし!

てか、目玉おやじを看病している人が誰もいないのが笑った。誰かいてあげてよ!

めっちゃみんなを探してて、手足に棒がついてるのもシュールで笑える。

ぬりかべか一反木綿はついていてあげてよー!

 

 

 

人間の愚かさ

 

この舞台、というかゲゲゲの鬼太郎はそういう見せ方が多いと思いますが、人間が本当に愚かでみててイライラしましたね。

 

天邪鬼に一度襲われたからという理由で、天邪鬼を殺そうとねずみ男に依頼して、妖怪を殺す薬を手にしますが、あんたら天邪鬼に守ってもらっているんだよ??

タケルがそういっても全く信用しない村人にも、タケルの無力さも見ていてイライラしました。

 

天邪鬼を殺すために封印を解いて、自分たちが妖怪にやられる未来は見えていないのかな?

タケルは村人と仲良くしてくれ、みたいなことを天邪鬼のリンに言うけど、こんな村人と仲良くしたくないよね~。

結局天邪鬼は封印を解かれた妖怪と一緒に粉をかけられて封印されましけど、それで村人は改心??は?

結局排除したいものを排除して、怖い物はなくなったから改心したみたいなことを言ってるだけじゃない?また妖怪でたら同じことをするよ。

 

というか天邪鬼リンはほかの妖怪たちと一緒に封印されて、その場所を墓にされたみたいだけど、やめてあげてよお!!!

リンだけのお墓を作ってあげてよお!!!かわいそうだよーー!

 

結局ここの村人は守り神を自分たちで殺したってことだよね。

そのあとこの村は誰が守ってくれるんだろう。

 

村人はいつそれに気づくのかな

本当に人間の傲慢さ、自分勝手さがビシビシ伝わります。

 


よく分からないものは怖い、排除したくなるのが人間

 

さて、ここまで神の目の立場で見ていましたけど、いざ自分が同じ立場になった場合、わたしは鬼太郎たちの話を聞くでしょうか。

天邪鬼に襲われたと思い込んで、恐怖しかない状態では聞けないかもしれない。

鬼太郎が妖怪の味方なのだとしたら、自分は騙されているのかもしれない。

 

舞台を見てる側は天邪鬼の気持ちを知っているから人間にイライラしてしまうけれど、実際自分の身に起きてしまったら、わたしもあんなふうに信じることはできないだろうな。

自分たちに危害を与えてくるかもしれないものをすんなり受け入れることはとても難しい。

 

でも今回の場合はタケルがいるから、天邪鬼と共存できる可能性もあったのに。

タケル1人じゃ全く説得できてないね。

 

どちらの気持ちを知っていれば冷静な判断ができるけれど、それがなかなかできないんだよね。

知らない存在、自分とは違う存在は排除するのは歴史で繰り返されている現実。

共存って本当に難しいんだなあ。

 


もうタケルと天邪鬼2人で旅に出たらよかったのでは?

 

 

天邪鬼の七海ひろきさんの素敵さをしれてよかった舞台でした。

ここまで読んでいただきありがとうございます!