ハレノワ劇場に劇団四季が来るということで、ジーザス・クライスト観てきました!
ジーザスが処刑されるまでの7日間の話ということしか知識を入れずに観てきました。
その結果、あんまり分からないまま終わってしまいました!!!勿体無い!!
今回は一度しか観ていない女がつらつら感想を書いていきます。
他の方の考察も読んだのでネタバレ満載なのでご注意ください!
- 全部歌!ミュージカルというよりオペラ
- 登場人物が分かりづらい
- めちゃくちゃ傾斜がある舞台にドキドキ
- 群衆の動きが気持ち悪い
- 鞭打ちがトラウマ
- 急なロックンロールに戸惑う
- 担がれてる?ジーザスが可愛い
- 群衆が愚かすぎる
全部歌!ミュージカルというよりオペラ
始まってびっくり。セリフがなくて全て歌。
そのせいで何を言っているか聞き取るのが大変でした。
状況や登場人物の心情がわかりにくかったです。
それと群衆が歌うシーン、歌声が合っていて聞き取れるところもあるけど所々分かりにくいところもあり。でもけっこう繰り返しが多かったです。
音楽はめちゃくちゃ耳に残るロックな感じでした。
歌詞カード見ながら観劇したいと思いました。
登場人物が分かりづらい
上記のように全部歌で表現されるので、今歌っているのは誰?状態でした。
ジーザス、マリア、ユダは分かりますが、王族?司祭たちが全然分からない。めちゃくちゃ低音で良い声で歌っていたあの方は誰?
プログラム見てもなかなか一致せず。
あと、群衆とジーザスの使徒の区別も分かりにくかったです。
最後の晩餐シーンあったっけ?て思いましたが、あのシーンか!あれは使徒だったのか!と後から気づくレベルで観てる時は分からなかったです。
歌を聴き取るのに必死でした。
めちゃくちゃ傾斜がある舞台にハラハラ
劇団四季って、舞台装置が豪華で場面が色々変わるイメージがありましたが、ジーザス・クライストはとってもシンプルでした。砂漠のような岩ゴツゴツの床?しかもめちゃくちゃ傾斜がある。
役者さん躓いたら転げ落ちるのでは?くらい急だし、足元確認してしまいました。
この傾斜の中走り回ったりしてて運動量すごいだろうな。
でも傾斜があるおかげで上から全体を観ているような感じで、観やすかったです。(2階席)
最前列とか前の方で観劇された方はけっこう見上げる形になりそうですね。
それも迫力凄そう。
群衆の動きが気持ち悪い
とにかく群衆が多くてわらわらジーザスに縋り付くところが気持ち悪い。
腕の表現がすごい。ライトが当たってさらにウネウネしてて、ゾンビのようでした。(褒めてます)
自分で考えずジーザスに頼りっぱなしの群衆の愚かさの表現がすごかったです。「見てください、目が見えません、見てください、血だらけです。見てください…」のシーンが本当に怖い。
「自分で治せ!」て言いたくなるよあれは。
群衆の歌もなんかクセになります。
鞭打ちがトラウマ
ジーザスには罪がないのに、群衆の声により鞭打ちにされるシーン。最初に流れた音楽とともに引きずられながら鞭打ちされるのですが、本当に見るのが辛くて息が止まりました。
あんなに神のように讃えてた群衆が、石を投げたり鞭に打たれる姿を嬉しそうにしてるの、本当に怖かったです。
39回も打たれてるの何もできず見せられてるの辛すぎました。もう見たくない。
背中は真っ赤で血だらけになっていて、2階席からも双眼鏡無しでもわかるくらいでした。酷い…。
急なロックンロールに戸惑う
ジーザスが自分で十字架を背負って歩くシーンで急に現れるロックなユダとシンガー達にびっくりしました。何が始まった?
歌が聴き取りにくくて、こんな時代に、テレビもない時代にみたいなことを言っていたので、現代から見たユダの感想ですか??
担がれてる?ジーザスが可愛い
群衆に神の子と言われていたり、処刑されるシーンでジーザスが2本の棒をクロスしてその上に座らされるところが個人的に可愛かったです。
足プランプランしてた。
されるがままジーザスかわいい。
群衆が愚かすぎる
ここに出てくる群衆が愚かすぎて見ていて辛かったです。自分たちで考えず、勝手に期待して勝手に失望して死まで望む人間性が怖すぎました。
人間て怖いですね。
何も考えてないところは私にも当てはまるけれども。
私も多分この中では群衆だと思います。
考察を読んで少しずつわかってきた
自分で観ただけでは何でユダは裏切ったのにあんなに苦しんでるのか、ジーザスは死にたがってたのか、マリアは何だったのか、とか全然理解できなかったのですが、いろんな方の考察を読んでいくとなるほどー!と思うことが多かったです。
舞台でそこまで読み解くことができる人本当にすごいと思います。
そしてそれを言語化する力もすごいんですよね。
あんな普通に自分の気持ちを書けたら楽しいだろうなあ。
ユダはジーザスが裏切られる未来なら自分が!って感じだったみたいですね。
というか、ジーザスを愛してたみたいで、ギュッと抱きしめてたのは口付けしてたんですね。聖書の知識がなさすぎて全然分かりませんでした。
マリアを敵視してたのも、周りはこんなに貧しいのに高価なものを使っていること、ジーザスがマリアに夢中な事が面白くなかったぽいですね。
ジーザスはジーザスで、人に優しくしたら勝手に神の子みたいに言われて人気が出て、戸惑いまくりだったみたいです。
そんな中でマリアだけが自分のことを1人の人として見てくれたから、そりゃマリアに夢中になるのもわかります。
この3年が30年のように感じたみたいなジーザスの苦しみも歌っていた気がします。
商人?が勝手に商売してるところもめっちゃ怒っていましたし、やっぱりジーザスは普通の男の人だったんでしょうか。
考察を読んで理解した後にもう一度観たくなりましたが、鞭打ち〜処刑までのシーンが嫌すぎて観たくないです。こうなることを予感していたジーザスの無表情、豹変した群衆、無実なのに群衆の声に負けたピラト、ジーザスに投げられる石。
すごく生々しくて見ててしんどかったです。
最後の磔も、杭を打つところがリアルで、怖くて呼吸ができませんでした。
もう一度それぞれの登場人物を考えながら観たいと思う自分と、上記のシーンを観たくないという自分がいます。
でもやっぱり劇団四季は凄いなと思いましたね。
観て良かったです。
【追記】
あれから時間が経ちましたが、じわじわとこの作品の良さを感じています。
考察を読むたびにもう一度観に行きたいな~という気持ちが溢れてます。
そして頭を巡るあの歌。youtubeにあったので今も聴いています。
この音楽聴くと舞台の映像が蘇ってきます。すごい作品だ…。