劇団四季のディズニー作品はリトルマーメイドとアラジン、ライオンキングを観たことがあって、美女と野獣もずっと気になっている作品でした。
ただ、場所が遠くて、方向音痴には難しすぎて諦めていましたが、今回友人と一緒に行ってきました!!ありがとう友人!!!
舞台好きの友人は初めての劇団四季だったようですが、面白かったし泣けたと言っていて、劇団四季の凄さを改めて実感しました。心を動かす演技、空間、天才すぎる。
もうずっと興奮しまくり状態で観劇し、ニコニコが止まりませんでした。
すごい、今まで見てきた作品の中で一番好きかもしれない。
今まで作品が大好きで見てきた劇団四季ですが、今回初めて役者さんに釘付けになってしまって、どうしようってなってしまいました。もう一度観たい。
友人に「あの人素敵すぎない??」と何度も確認してしまうありさま。
今回本当に観劇できてよかった。幸せな気持ちのまま感想を書きなぐっていきます。
勢いのまま書いていますので、読みにくいと思いますが、ご容赦ください。
何が言いたかったというと、美女と野獣は最高だった。また絶対観たい作品ってことです!
以下感想です。ネタバレあります。他のリトルマーメイド、アラジンの話にも触れていますので、ご注意ください。
他作品の感想はこちらに書いています▽▽
- 全体評価:自然と涙が溢れて、とても感動。すっごく面白かった。
- 今回みた席:13列目から見たステージ
- 表紙のベルと野獣の構図
- ベルのドレスが美しい
- 舞台セットは簡素でした
- まとめ:今まで見た中で一番好きかもしれない作品
全体評価:自然と涙が溢れて、とても感動。すっごく面白かった。
野獣の孤独、寂しさ、不器用なところ、ベルとの距離が縮まるところ、ベルの気持ちを尊重するところ、至る所で涙がブワッときて大変でした。
街の人から変わり者と言われて孤独を感じるベル
醜い野獣の姿になってしまって孤独な野獣
孤独を感じる2人が打ち解けていくシーンは本当に素敵でした。
とくに本を読み聞かせるシーンが大好きでした。
野獣がもう少年のようにキラキラした目で物語をきいていて、めっちゃ可愛かったです。
なんだか姉と弟のような関係になってて、野獣がすごく幼く見えました。可愛い。
ディナーに誘われた野獣もめっちゃ可愛い。
「それはもちろん、YES!です!」
もうずっと可愛いんですよね。
すごい緊張して手と足が同時に出てるし、頭を掻きむしってたり落ち着かない感じがみてて愛おしく感じてきます。ディナーのシーン、ずっと野獣を見ちゃってて、もっと全体を見たかったです。表情が素敵すぎてついアップで見ちゃうんですよね。
使用人たちにあれやこれや言われて何だかんだいうことを聞く素直な野獣可愛い。
「紳士的に…紳士的に…。」と言い聞かせていて素直で愛しい。
二人の孤独感を丁寧に描かれていて、似ている二人
1番最初のベルが登場するときの歌。あれをじっくり聞かせてもらって、ベルは変わり者であり、それを気にしている姿を見ることができたのがよかったです。
街の居心地の悪さ、その世界を知りたいと願うベルの気持ちがよくわかりました。ベルメガネかけてる!?と思ったらすぐ外してました。
また野獣も、自分の醜い顔を嫌い、過去のたった一度の過ちを悔やんでいて、それでもどうしたら良いかわからない苦悩がこちらにビシビシ伝わってきました。
第一幕最後の「愛せぬならば」は凄い痺れました。
あのロングトーン、迫力すごい。
この2人の孤独を丁寧に演じてくれてたので、2人が打ち解けていく姿は観てて自然と涙がでてきました。「わたしたち、似ているわ」みたいなセリフがまた良かったです。
ガストンの価値観
またヴィランであるガストンが素晴らしい。腕ムキムキ。
他のディズニー作品はリトルマーメイドとアラジンを観たことがあるのですが、どちらもヴィランの活躍があまり見られなくて物足りなさを感じてました。
でも今回は見せ場がありすぎだし、あの歌を聞くとテンション上がりますね!
めっちゃお調子もので、自己中、傲慢さがめちゃくちゃ出ていて最高でした。
価値観がほんと一昔前。今こんな人がいたらやばい。ベルへの求婚もベルが一番美しい娘だから、””結婚してやってもいい””女は子供産むのが幸せだろうとか、自分の言うことを聞かないと暴力をふるうそぶりを見せたり、恐ろしいやつでした。
ベルに振られて落ち込むシーンで歌われる「ガストン」の曲はすぐに調子を戻すガストン。単純バカだな~。
あの酒場でのジョッキをぶつけて踊るシーン。凄かった…。音が全然乱れてないし、タップダンスのような、軽快なダンスに釘付けでした。
使用人がとっても魅力的
使用人たちもとっっても魅力的でした。
とくにルミエールが素敵でずっと双眼鏡で追ってました。大木智貴さん素敵すぎません???!
火がボッと着く演出良いですね。ルミエールの胸の高まり? 蝋燭がどんどん少なくなってきていることを嘆いているシーンは、自分がどんどん人間ではなくなってきていて、人間に戻れたとしてもそのとき自分は存在できているのか?という不安も伝わってきて、使用人たちの苦悩や不安もすごく感じました。
そんな不安を胸に抱え、仲間たちと共有しながらも、ベルという希望を見つけてポジティブに動き回るルミエールに魅力がありすぎて本当に好きです。
てかルミエールの声が好きです。ちょっと高めの声でセクシーでしたね!!
あの髪型も好き。ルミエールのビジュアル全てがなんか刺さりました。好き。
ポット婦人の衣装はそうきたか!て感じでした。
片腕が注ぎ口になってる。面白い衣装でした!!
美女と野獣の優しい歌声、ベルを優しく包み込むようなあの安心感。素敵でした。
さらに面白いのはチップでしたね。テーブルから頭出ててちょっと笑ってしまいました。
でもめちゃくちゃ純粋な良い子で、アニメから出てきたような可愛いチップでした。
コッグスワースは使用人のトップらしいけど、なんか若かったですね。
ご主人の言いつけを守ろうとする真面目な人でした。言いつけを守らないといけない、でも他の使用人たちは自由にしちゃって振り回されてて、大変な役目だな、なんて思ってましたが、ベルにうまいこと乗せられてお城の中案内ツアー開催してて笑いました。めっちゃ楽しそう。
使用人たちも魔法で道具に変身させられて、何年もお客さんが来ない寂しさや自分がどんどん人間から遠のいていく恐怖がすごくわかりやすく描かれていて良かったです。
必死にベルと野獣をくっつけたがるシーンは無理矢理感があるけれど、よく考えたら当たり前に人間に戻りたいですよね。
人間に戻ったらこうしたい。と言った歌があったのも良かったです。
ビーアワーゲストが楽しすぎた
使用人といえば、久々のおもてなしにテンション上がっちゃったおもてなしシーン。
テンポ遅めなるルミエールの歌い出しから、だんだんとテンポアップしてド派手な演出でしたね!!
全然つかわれてなくて埃をかぶっていた食器たちが生き生きと踊る姿は見てて楽しかったです!
銀テープが舞ったり、シャンパンは花火で演出されていたり、めちゃくちゃテンション上がりました!!
あのラインダンスもめちゃくちゃ足が揃ってて素敵!ショーに夢中すぎてベルがどこにいたか追えていなかったのが後悔。もう一度見たいです。
ぶつかりまくるベルと野獣
最初のベルと野獣はお互いぶつかってばかり、野獣が歩み寄ってみてもベルが突っぱねてしまいます。それに癇癪を起こす野獣と、宥める使用人。
野獣相手にベル強すぎますよね?
素敵なお城ね!あの人さえいなければ…みたいなセリフ言ってて、怪物のような相手にベル強いなって。
なんだろう、今回みたベル。プライドが高そう。めちゃくちゃ芯のしっかりした印象を持ちました。
あなたは威張ってばかり!とか口喧嘩してましたけど、本当に似たもの同士だなと思わせる人でした。
というか、人を見た目で判断しないベルの人格凄いですよね。
最初からベルは1人の人として接してる感じが強いと思いました。
お互いの印象が変わるシーン
狼に襲われているところを助けてもらってからがお互いの印象が変わるシーン
第二幕はベルがお城から逃げて、森で狼に襲われるシーンから始まりました。
なんの描写もなく急に助けに来てくれる野獣、まじヒーロー。
てか第一幕かなり丁寧な展開なのに、第二幕はかなり駆け足でした。調べたら第二幕は45分くらいらしいですね。
ベルは野獣に助けてもらったこと、野獣は優しく手当をしてくれたこと、そして感謝されたことで、2人のお互いの印象が変わるシーンは良かったですね。アニメでは雪遊びと共に名曲シーンがありますが、劇団四季ではなかったですね。残念。
そのかわり2人がセリフであんな人だなんて知らなかった〜みたいな気づきを話していましたね。
ここもグッときました。2人嬉しそうなんだよな。
お互い似ていると気づいてからどんどん距離が縮まるのが良いですね。
セリフを書き起こしてる方がいらしたので引用します。文章だけでニヤニヤしてしまいます。そして泣いてしまうんですよね。大好きなシーンです。
ベル:何かが 変わったの
あんな人とは 知らなかったの
可笑しい 不思議ね
心に 優しさがあるんだわビースト:何かが 変わったか
あんな人とは知らなかったぞ
可笑しい 不思議だ
ひとみに 優しさがあるなんてビースト:あの、ベル……見せたいものがあるんだけど
でもまず、目を閉じて!驚かせたいから
ルミエール:彼女を連れて行くのです!
ビースト:そうだった……
ベル:開けてもいいかしら?
ビースト:さあ、どうぞ!
ベル:ああ、信じられない!今までにこんなたくさんの本を見たことがないわ!
ビースト:気に入った?
ベル:素晴らしいわ!
ビースト:これ、君のものだ!
ベル:ああ……!
ベル:ああ なんてすてき
夢の中にいる そうよ
彼も本が好きなら
私たち 気が合うかもしれない
ベル:これ、私が大好きな本、アーサー王よ!
読んだことある?
ビースト:いいや
ベル:これを読んだことが無いなんて勿体無いわ!私、また読んでみたいの
待って 先に読んでいいわ
ビースト:うん、いい、いいよ
ベル:ほんとに、先に読んで
ビースト:いいや、君から
ベル:いいえ、あなたから
ビースト:(間) 読めないんだ
ベル:読み書きを習わなかったの?
ビースト:ほんの少しだけやった。遠い昔に
ベル:(間)……あら!実は、この本、朗読するのにぴったりなの!ここへ来て
そばに座って間奏
ベル:『これが本物の伝説の剣、エクスカリバーだとは知らずに、アーサーは石から引き抜こうとした。最初の試みは失敗だった。二度目。まだ引抜くことは出来ない。そして三度目。アーサーは剣を引き』
ビースト:ということは、彼が王様だ!
ベル:まあお待ちなさいな。
(笑い合う)
ビースト:本が、こんなに面白いなんて…
ベル:どう?
ビースト:僕を、どこかへ連れ去ってくれる。しばし、忘れさせてくれる
ベル:忘れる?
ビースト:僕が誰か…いや、『何か』ということを
ベル:私たち二人、似てるわ
ビースト:どうして?
ベル:私の住む街じゃ皆が私のこと『変わり者』って言うの
ビースト:君が?
ベル:だから、人と違うって気持ちが分かるの
それが、どれほど孤独かも
(間)
『三度目。アーサーは剣を引き抜く。人々から歓声が湧き上がる。アーサーが王だ』
ビースト:言った通りだ!
愛することを知った野獣
良い雰囲気になってきた2人。使用人たちは大盛り上がりで告白を促します。
できないできない言う野獣可愛い。
少年のような野獣だし、今までこんな経験さたことないのに、心のままに!とか、そのときになったらわかるから!とか言う使用人の適当さに笑いました。ルミエールそれじゃわからんやろ。
というか、ここでルミエールが「王子様」て言ったの、グッときたんですけど。なんでだろう。ルミエールだけが言うのがまたいいんです。
仲良くなって、幸せな日々を送り始めた2人ですが、ベルがふと父親のことを思い出します。
そのときに野獣が父親に会いに行きなさいというんですよね。
ベルと別れたら自分は元の姿に戻れないのに、それでもベルの気持ちを尊重してあげた野獣に涙が溢れました。野獣が愛することを知った名シーンですよね。
愛することを知った野獣にグッときましたが、ベルにも変化があることがソロ曲でわかるんですよね。「チェンジ・イン・ミー」で、子供の頃からの夢を捨てても良い(外の世界へ行きたい)私は変わった。今の自分が好き!みたいな歌だったように思います。(歌詞あやふや)
野獣と出会って、夢見ていた世界よりも今が幸せ!とベルの中で何かが変わったのがわかるシーンでした。
ていうか、ここのベルに鏡を渡して父親の姿を見るシーン。
ベルの反応早すぎてちょっとびっくりしちゃいました。え、なになに?急に何に驚いたの?と思ったらあっさり野獣が家返してあげてて展開はや!と思ったのもあります。
全体的に間がしっかりあって丁寧に人物が描かれていて好きな演出でしたけど、ここで展開早める?みたいなところは第二幕は何点かありました。
街の人が野獣を殺そうとお城に乗り込むシーンでの歌は、これまためっちゃワクワクしました。なんだこのワクワク感。音楽がいいんだよね。でも凄いこの暴徒の歌、デビルマンを思い出してワクワクもしたし怖くなりました。
街の人がベルの言葉よりガストンの言うことを聞いてしまうあたり、ガストンの権力は凄いんですね。カリスマ性?それと変わり者ベルは誰も信用していない感じが悲しいです。
また野獣という見たことない生物への恐怖もあって、本能的に排除しようとする人間の本能ですかね。怖い。
アニメでは街の人がお城に侵入してこようとするところを、使用人たちが抑えようとするシーンがありましたが、残念ながら劇団四季ではありませんでした。
丸太を持って扉をぶち壊すシーン見たかったし、使用人たちが戦う姿を見たかったな。
傷心中の野獣の元へ一瞬にしてたどり着いたガストンにこちらはびっくりしちゃいました。
あっさり侵入許しちゃったよ。
ボコボコにやられる野獣が、ベルが来た途端元気に反撃。
そして油断してグサリと刺されますが、ガストン刺しすぎー!!
ベル驚きすぎて声出てなくて、あのシーンはなんだか静かすぎて何が起きてる???状態でした。
そして勝手に落ちてゆくガストン。退場。
ちょっと私を置いていかないでほしい。ってくらい展開早くて…。
もっと戦いを白熱させてくれてもよかったのに、とは思いますが、それより前にしっかりガストンの見せ場はありましたので、他作品のヴィランよりは物足りなさは感じませんでした。
そして街の人たちはどこへ行った??
最後の野獣から人間に変わるシーン、あれどうなってたんでしょう。
クルクル回ってたのは人形?暗転したときに本物が出てきたのでしょうか。
王子になったとき髪ボサボサになってたから、もしかして回っていた?
着替えた後の王子姿はめちゃくちゃイケメン王子でした。
ラストシーンは人間に戻ったみんなで盛大に歌ってこちらの感情がめちゃくちゃ高まりました。余韻がすごい。とっても贅沢な幸せな時間でした。
今回みた席:13列目から見たステージ
席は13列目で観ました。中央よりも上手側です。
けっこう近くて見やすい位置でした。ちょっと右上のバラが見切れていますが、上演中はそんなに気になりませんでした。全体的にどこでみても前の人の頭で見えないということはなさそうな気がしました。
前の席との間隔もゆったりしていて、リラックスして見れました。
開演前の状態では、ステージが半円状で狭く感じましたが、幕が開くと奥行きがあり、狭さは感じませんでした。
あと、私は上手側から見ましたが、演者はけっこう下手側で止まってる感じがしました。
前列の方はかなり見上げる感じで鑑賞することになりそうですね。
ただ演者の顔がよく見えそうで、ルミエールの顔を拝みたいと思いました。
また、前の席は銀テープが飛んでくるので、知らないとびっくりしちゃうかもしれませんね。
端のブロックは使用されていないようでした。あまり端っこの席では見切れる可能性がありそうです!
表紙のベルと野獣の構図
お互いが同じ方向を見ているのが好き。
見つめ合うんじゃなくて、似ている2人が同じ方向を見ていて、2人で新しい世界を開く感じがしてめっちゃ良いなって思いました。勝手な妄想です。
ベルのドレスが美しい
ベルの黄色いドレスが美しすぎて、とっても良かったです。凄いキラキラしていた。
豪華なドレスでしたね~
ドレス繋がりでもう一つ、ピンクのドレスをきてベルが登場したとき、ルミエールたちからドレスについて何か言ってあげてって言われて、「ピンクだ!」には笑いました(笑)
舞台セットは簡素でした
舞台セットがオペラ座の怪人、リトルマーメイド、アラジンなどの他の作品よりも簡素な感じがしました!
でもそんなの気にならないくらい良かったです!
ダンスや演出がド派手だから?
ただバラが上にありすぎて見えにくかったです。でも最後の花びらが落ちるところはちゃんと肉眼で見えました。
ガラスの入れ物には入っていませんでしたね。
まとめ:今まで見た中で一番好きかもしれない作品
念願の美女と野獣を今回観てみて、分かりやすいストーリーと、人物の丁寧な描き方、演出など、全部が好みでした!!第二幕は時間が短くて駆け足気味ですが、それでもすっごく良かったです。
特にベルと野獣が距離を縮めていくシーン、図書室でのシーンが大好きで、セリフを見ただけで今でも感情が高まります。
もう一度観たい作品になりました。
隣はディズニーですし、もう舞浜駅を降りたところから現実ではない気がして、すごく幸せな時間でした。
また今回初めて役者さんに沼るという現象を起こしてしまい、今でもドキドキしています。もう一度観に行きたい。
長くなりましたが、本当に良い作品でしたので、すべての人におすすめしたい作品となりました。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!